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三つの中庭のある家 藤沢台の家
外観
エントランス
玄関
大開口
リビングと中庭を見る
夕暮れ時のリビング
和室を左手に見ながら
エントランス
ファサード
三つの中庭のある家 藤沢台の家 外観 エントランス 玄関 大開口 リビングと中庭を見る 夕暮れ時のリビング 和室を左手に見ながら エントランス ファサード

三つの中庭のある家|藤沢台の家

[CATEGORY] 中庭のある家 

中庭のある家を建てたい。ホームページをご覧になったオーナーから連絡をいただきました。ニュータウンの中のミニ開発、3mの高低差をコンクリートの擁壁で囲って整えた80坪の画地を初めて見た時、この擁壁の中の土を掻き出して、ドライエリアをつくろうとすぐに思いつきました。「そんなことできるんですか?」というオーナーの問いかけに笑顔で返事をしました。
 
既存のコンクリート擁壁を活用したドライエリア
本来なら、擁壁で作られた造成地の上に建物を建てます。しかし、少し視点を変えて見ることで、埋もれたままの場所にも思いがけない空間ができることをこの建物が実証しました。地下室はコンクリート造、1・2階は木造という混構造。まず、擁壁の中の土の半分を掻き出し、コンクリート造の地下室工事を施工しました。コンクリートの擁壁はそのまま外壁として活用。
既存の擁壁をくりぬいて作られた地階にあたるエントランスを入ってすぐのスペースを、ドライエリアを兼ねた1つめの中庭に仕立てました。脇には屋上から配管を通って伝う雨水を利用した水盤を配し、コンクリートと水盤、ガラスの玄関扉という無機質な素材に囲まれた、美術館のように静謐な空間となりました。

前面道路からこの建物を見ると、コンクリートの枠の上に木造2階建てのボックスがせり出すように置かれていることに気づきます。それは、ファサードのデザインというよりむしろ、駐車場からドライエリアへと続くアプローチの大屋根としての機能のため。ほんの少しの違和感が内側への興味を沸き起こさせるのです。
 
2つめの中庭とL字型のテラスがもたらす空気感
玄関を入ると、8人家族の靴を収納する大きなシューズボックスがあり、ホールとプレイルーム、倉庫を回廊式に配置。1階に上がると様相は一変。ボルドーパインの床材となめらかなジョリパット仕上げの白い壁に、自然光が共鳴する明るい生活スペースが広がります。

4つの個室を設けた1階には2つめの中庭を配置。L字型のテラスと一体となり、外部の空気感を贅沢に内部に取り込んでいます。テラスの一部は屋根と壁を設けて半屋外とし大家族の洗濯物が干せる機能的なスペースに仕上げました。

間取り
大開口で空気感がつながるリビング
10mの大開口のリビングより中庭ごしに寝室が見え、その小さなスペースには屋上へつながる階段がある。


10mの大開口で大家族が集うリビングを心地よく
2階は2つの個室と、家族全員が集える広いリビング・ダイニングと3つめの中庭。リビングには10mの大開口を設け、テラスも同じパイン材でつなぐことにより、空間に一層広がりが感じられるよう配慮。3つめとなる中庭にも同じパイン材を使用し、すべての面をひとつのフラットな面としてつなげるました。

主寝室は中庭とつながり、キッチンは吹き抜けに接し、リビングは大開口がある。どこにいても素晴らしい開放感が楽しめる住宅。ゆったりとした敷地に建つ住宅は、コンクリートの地階、木造の1・2階それぞれに変化を持たせ、3つの中庭を配したことで大家族の生活をすみずみまで明るく、快適な機能を備えた包容力のある建築物として完成しました。
ファサード
ファサード。
既存のコンクリートの擁壁の上に、木造二階建てのボックスが載っている。
エントランス
エントランス。
既存の擁壁内の土を取り去ることで出来た、ドライエリアの中庭1と屋上からの雨水を溜める水盤がある。
夕暮れ時のリビング
夕暮れ時のリビン。
大開口のサッシを開放すれば、デッキテラスと一体化して開放的な空間となる。
エントランス
エントランス。
地階の玄関ホールと中庭1は、大きなスチールサッシのガラスを通して一体化する。
リビングと中庭を見る
リビングと中庭を見る。
エントランスポーチ
エントランスポーチ。
既存の擁壁を利用した内側は、魅力的な水盤のあるエントランスとしての中庭となる。
大開口を通して見る夕景
リビングより大開口を通して見る夕景。室内と外部の境界がなくなり内外が一体感となる瞬間。
中庭と一体化したエントランス
中庭1の既存の擁壁とカゴ擁壁。中庭と一体化したエントランスは何とも言えない開放感がある.。
中庭は街路空間の一部の様に見える
和室を左手に見ながら、ポーチを通して中庭、リビングを見る。水盤が見える外部空間とつながった中庭は街路空間の一部の様に見える。
地階のエントランスホール
地階のエントランスホール、壁、天井はコンクリート打ち放し仕上げ。
リビングの窓より中庭の水盤を見る
リビングの窓より中庭の水盤を見る。
 
玄関ホールから,中庭を見る
地階の玄関ホールから、中庭を見る。
子供部屋から階段室を見る
三階の子供部屋から階段室を見る。
二階の洗面室前の中庭
二階の洗面室前の中庭、道路側のデッキと繋がっています。
一階から地階を見おろす
階段室。一階から地階を見おろす。
南側外観
南側外観。
地階のコンクリート打ち放し壁の上に、木造のボックスが載ったイメージ。
既存の擁壁の壁
既存の擁壁の壁を利用して、ドライエリアが内側にあります。

間取り

藤沢台の家 間取り図

建築概要

所 在 大阪府富田林市藤沢台
家族構成 夫婦、子供四人、両親,義兄(九人家族)
構 造 木造2階建+地階1階
設計期間 2010.03~2012.04
施工期間 2011.09-2012.04
敷地面積 87.6坪 角地
建築面積 112.63 m2
延床面積 197.27 m2
各階床面積 B階 30.15 m2 1階 84.31 m2 2階 82.81 m2
地域・地区 第二種中高層住居専用地域
宅地造成規制区域 法22条地域

外部仕上げ
屋根/ガルバリウム鋼鈑(シルバー)フラットルーフ
外壁/ジョリパット 木ゴテ
中庭1・水盤/モルタル木ゴテ
中庭2/杉板
中庭3/杉板

内部仕上げ
B階.・玄関ホール/床:ボルドーパイン リボスオイル
壁・天井:コンクリート打ち放シ

一階・2階居室・子供室
床:ボルドーパイン リボスオイル
壁:ジョリパット
天井:ケナフ紙

LDK・居室/床:ボルドーパイン リボスオイル
壁:ジョリパット
天井:ケナフ紙

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